Post date: Aug 1, 2016 9:47:06 AM
1. はじめに
ご来店いただいたお客様より、設備や装置の強度計算書の作成を依頼されることがあります。
当店では、依頼された内容を報告書としてまとめ、お客様に提出します。
今回は夏休みの自由研究で困っている小・中学正のみなさんに、進め方や報告書を書くコツを紹介します。
2. 自由研究の進め方
自由研究は、以下のように進めていきます。
1). 実験や調査の目的を決める
実験や調査をして、知りたいことを決めましょう。
2). 目的が達成できる実験方法や調査方法を考える
3. 自由研究のまとめ方 (レポートの書き方)
実験や調査結果のまとめ方を、順番に紹介します。
1). 実験テーマ(実験課題)を決める
進め方の1)で考えた目的などが実験テーマとなります。
2). 実験テーマを選んだ理由を背景として書く
なぜ、そのテーマを選んだのか、理由や動機など。
自分の生活と選んだ実験テーマとの関わりなど。
興味を持ったところや、知りたいと思ったところなど。
3). 実験の目的を書く
注意点ですが、調べることや実験すること手段や方法なので、目的にはなりません。
実験や調査をすることで、知らなかった性質や変化を知ることが目的です。
4). 実験や調査結果と結論をまとめる
最初に結論をまとめます。
結論は、目的に対し、どんな結果から達成できたのか、できなかったのかを書きます。
結論の次に、結論の根拠となる結果を書きます。
結果は文章だけでなく、結果がよくわかるグラフや表なども併せて示します。
5). 実験方法をまとめる
撮影した写真などを使い、実験方法などの説明を書きます。
以上の内容をA4サイズのレポート用紙 1枚 にまとめます。
この 1枚 が自由研究で書くレポートの表紙となります。
2枚目以降に、以下のことを考察としてまとめます。
考察とは、実験中に皆さんが考えたことや観察して気が付いたことなどを書きます。
参考書やインターネットなどで調べたことを、そのままコピーしたら、それは考察とは呼びません。
温度や時間を測ったり、調査する期間など計画を立てましょう。
実験などをする前に、結果についても予測してみましょう。
予測した理由なども考えてみましょう。
3). 計画に沿って実験や調査を行う
実験中に苦労したことや失敗したことなどを記録しておきましょう。
実験などの様子を写真撮影し、実験内容の説明を分かりやすくします。
実験して得られた結果なども写真撮影しておきましょう。
4). 実験や調査結果をまとめる
実験の結果や調査した結果はグラフや表にまとめましょう。
グラフは円グラフや棒グラフ、折れ線グラフなどにしましょう。
5). 予測した結果との違いについて考えてみましょう
予測した内容と違った理由や原因は、どんなことだったでしょうか?
発見したことや気が付いたことがあれば、そのこともメモしておきましょう。
以上のことをまとめると、以下に示される図のようになります。
アルファベットの頭文字を抜き出して、『PDCAサイクル』とも呼ばれます。
4. おわりに
簡単に報告書(レポート)の書き方のコツをまとめました。
このコツは、いろいろなお客様に指摘されてきた(怒られた)ことを簡単に整理してまとめたものです。
自由研究のテーマをまとめた書籍が販売されていたり、まとめ方なども書籍が売っています。
それらのひとつとして参考になさってください。
当店の関係者一同、みなさんの夏休みが楽しいものになることを願っております。
5. 関連ページ
カラクリ屋の知恵