AIロボット、その後

1.はじめに

2020年2月に大阪方面の企業様よりAIロボットの組立とモーターや制御用コンピュータのハーネス設計と実装を依頼されました。 (参照記事)

2020年3月末に近鉄西大寺駅の新駅舎に設置されると聴いていたのですが、新型感染症(COVID-19)の流行に伴い、関連する式典は軒並み中止となりました。
非常事態宣言が発出された4月から6カ月経過し流行も落ち着いてきたことから、納品したAIロボットの様子を近鉄西大寺駅に行って確かめてきました。

2.近鉄西大寺駅で…

駅に到着してホームから改札階に上がり、目に入ったロボットは『アリサ』と名付けられた女性型のAIロボットでした。

女性型ロボットを見たとき、AIロボットの世界にもリストラがあるのかぁ…。
と考えてしまいました。同時にジェンダーを考慮し、性別を不明慮にした子供型よりも、女性型の方がロボットでも受け入れやすいのかなぁ?という思いです。

調整中でしたが改札階の中央にあり、奈良市内や京都・大阪、そして橿原神宮や吉野方面に向かう観光客を意識していることは判ります。

ジェンダーフリーとは言いつつも、なにか割り切れないものを感じました。

3.改札口を出て探してみると…

改札階を探しても見つけることはできなかったので、改札から連絡通路に出ることにしました。

改札口を抜けると、切符売り場の近くで仕事をしている彼、AIロボットを発見しました。
『LYN(リン)』と名付けられているようです。

納品後、6ヵ月以上が経過していますが、その間、仕事をしていたようです。

会話はしませんでしたが、蝶ネクタイの下にあるカメラで人の顔を認識すると目に搭載した
有機ELが光りだし、スタンバイモードから質問を受け付けるモードに変わります。

4.おわりに

『アリサ』というライバル・ロボットの登場にハラハラしつつも、一生懸命に働いている『リン』の状況を見てホッとしました。
納品後、改修作業のため、開発元の事業所がある滋賀県の野洲市に3月に何度か足を運びました。

このようなロボットの後継機開発があり、改めて、組立・実装作業のリピートがあるとは考えていません。逆に捉えると、1回限りという条件のもと図面や配線図がない状況で、ハーネスを組立て実装できる事業所を探したところ、たまたま当社だったということです。

お困りのことがあれば、設計から製品製作や組立・実装まで対応いたします。
些細なことでもかまわないので、お問合せください。


このあと奈良県から静岡県湖西市まで、京都経由で帰りました。