機械設計の基礎

はじめに

高校から専門学校の三次元CADコースに進む理由はいろいろあると思います。

教育現場では三次元CADは製図板(ドラフター)を使う製図と同じかもしれません。一方、彼らを新入社員として受け入れる企業は三次元CADを機能を利用し機械設計ができる人材として期待しています。

普通科の文系コースや商業高校を卒業し物理や数学の知識が乏しい学生に対し、その進路の先に理系大学や工業高校出身の社員と同じように機械設計者としての資質が期待されています。高校の進路指導の時に、ひとこと理系出身者と同様に扱われることを添えて欲しいと思います。企業に言いたいことは、三次元CADの機能は資質を持った社員が使うことで発揮されるもので、資質の不足を補うものではないということを理解してほしいです。

5年ほど授業をしていて、強度設計の授業を始めるとき学生の表情に困惑している様子を見ると、ちょっと痛ましくなります。

機械設計の基礎

普通科の文系コースや商業高校を卒業した学生に対し、機械設計を仕事にするうえで知っておいて欲しいことを伝えています。理系の仕事を知ってもらうため、最初に以下の項目について話をします。


    • 力学の種類

    • 技術者倫理

    • 仕様書の作成