自由研究のデータのまとめ方

Post date: Aug 9, 2016 10:53:02 AM

1. はじめに

以前、自由研究の進め方とまとめ方について記事を書きました。

今回は自由研究の実験や観察で得られたデータのまとめ方についてお話します。

2. データのまとめ方

1990年代の前半はグラフ用紙と雲形定規を使い、シャープペンシルでグラフを作成しておりました。

このグラフ状の線を引く場合、シャープペンシルにも使い方があります。

上司からは『芯先の鋭さを維持するために、を回しながら線を引きなさい』と指導された記憶があります。

最近はEXCELなどのような表計算ソフトウエアを使って表やグラフを作成するので、ずいぶん楽になりました。

しかし、紙と鉛筆を使う場合やパソコンを使う場合のどちらでも、データのまとめ方に違いはありません。

以下のポイントに従ってデータをまとめます。

また、各ポイントの詳細について、節を設けて説明します。

  • グラフを使ってデータを整理する。

  • 図や写真を使う。

  • 表を作成する。

2-1. グラフの種類と特徴

よく用いられるグラフと、事例を紹介します。

2). 折れ線グラフ

以下の折れ線グラフは7月、8月の最高気温の変化をグラフにしたものです。

7月は、梅雨の影響で『雨』の日が多い上旬は、最高気温が25~30℃の間でした。

しかし、梅雨が終わると30℃を超える日が続くようになることが分かります。

また、立秋の頃(8月6~9日頃)をピークに、徐々に最高気温が下がっていることが分かります。

なお、このグラフは事例として架空の最高気温を設定したものです。(デタラメなデータです。)

  • 棒グラフ

    • ある期間の『晴』や『雨』の日数をまとめる

    • 『赤』や『白』のように、色別で数えた車の台数

  • 折れ線グラフ

    • 1日の気温の変化

    • 1ヶ月の最高気温の変化

  • 円グラフ

    • ある期間の『晴』や『雨』の日数の割合(%)で言いたい

  • 度数分布グラフ

    • 最高気温の温度『29℃』の日が何日、『30℃』の日が何日と温度ごとに日数を分布をまとめる

2-2. 図や写真の使い方

図や写真の使い方について簡単に昇華します。

    • 実験装置の設計図面(実験装置の寸法が入ったもの)

  • 写真

      • 実験して得られた結果を撮った写真

2-3. 表の使い方

表を作成するときのコツを説明します。

  • 表を作成する

    • 表は測定や観察した内容を整理し分かりやすくまとめたものです。

    • 観察した内容を、そのまま表にはしません。

3). 円グラフ

これは、7月、8月の天気の日数を割合で示したものです。

この二か月の間は『晴』の日が60%前後だったことが分かります。

      • 完成した実験装置や実験している様子を撮った写真

4). 度数分布グラフ

度数分布グラフの事例を示します。

このグラフは横軸に最高気温、縦軸を日数にしています。

このグラフから、7月は梅雨の影響で最高気温が25~30℃の間の日が多かったことが分かります。

また、8月は最高気温35℃を中心に分布していることが分かりますし、35℃の日が一番多かったことも分かります。

      • 夏休み期間中の天気をまとめた表が新聞に掲載されます。

      • しかし自由研究では『晴』が何日、『雨』が何日というように、観察した結果を簡潔にまとめ表にします。

3. グラフの作成例

1). 棒グラフ

7月、8月の天気を『晴』、『曇』、『雨』、『その他』の項目で分類した棒グラフの事例です。

このグラフでは、8月の方が『晴』の日が多いのに対し、7月は梅雨の影響もあり『雨』の日が多いことが分かります。

なお、このグラフは事例として架空の天気の日数を設定したものです。(デタラメなデータです。)

4. 最後に

夏休みの自由研究の参考になればと思い、データのまとめ方を事例を交えて紹介いたしました。

データの特徴をつかみ、その特徴が理解しやすくなるグラフを選択すると、うまくまとめることができます。

興味があれば、そのほかのまとめ方についても調べて見てください。

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