Post date: Dec 29, 2017 3:12:37 AM
1. はじめに
株式会社 応用技術研究所としては、ここ数年、仕事の都合でMATLAB/Simlinkを使っていました。しかし、毎年のように改定され高騰する保守サービス料。MATLABとSIMULINKの基本パッケージを維持するだけでも一苦労です。
2017年2月にscilab Enterprises社(フランス)がesi社(フランス)に買収され、そのタイミングでscilab/xcos 6.0が公開されました。
個人事務所の時にはscilabを使っていて、流体解析用のソフトやシリアル通信(RS-232C)関係の計測環境を作っていました。
この先、当社としてもMATLAB/SIMULINKを継続して保有することが困難になる可能性も出てきております。そこで、scilab/XCOSに関する環境も変化してきているので、改めて最新のバージョンをインストールしてみました。
2. MATLAB と scilab のIDE(Integrated Development Environment)の違い
右に用意した上の図はMATLABのIDEです。下の図はscilabのIDEです。
環境の構成や見た目(ビジュアライゼーション)に違いはありません。
ScilabのVer. 5.0からmatlabを意識したビジュアライションになりました。
ちょうど、このころにオープンソースの著作権を管理する法人として Scilab Enterprises社が設立され、よりmatlabを意識したソフトに変わってきました。
当時のダウンロード数のうち、第三位に日本が位置していました。
またダウンロード数は月に約8万回あり、オープンソースであることを武器に市場性も見込めるとのことで、在日フランス大使館でプレゼンテーションも行われています。
3. おわりに
ロボットや人工知能、IoTなどで注目されているのがプログラミングだそうです。
最近は、Raspberry PIのようなマイコンも容易に入手できるようになったので、jプログラミングはハードウエアとの連携などの要素も要求されています。
かつてインターネットが構築されたころには、WEBアプリケーションが求められjavaやjavascriptなどのプログラミングにも注目が集まりました。
scilab/XCOSが開発されたフランスでは、高校の数学や物理学の授業で使われています。改めて最新の情報を提供していきます。
scilabに関するご質問があれば、こちらからお問い合わせ下さい。
よろしくお願いいたします。
MATLABのIDE(統合開発環境)
SCILABの統合開発環境(IDE)