Post date: Dec 31, 2017 2:39:03 PM
1. はじめに
Matlabは、Android OS用にMatlab mobileと呼ばれるアプリがあります。使用するにはMatlabの使用ライセンス契約が必要です。
このアプリが提供するサービスは、Mathworksが管理するサーバーでMatlabを起動し、Android端末をリモート端末として使える様にします。
またAndroid端末の加速度センサや温度センサのデータを、無線LAN経由でPC上で稼働するMatlabと共有することができます。
一方、ScilabはAndroid OS上で稼働しませんがOctaveは稼働します。
実は、2017年9月にScilab開発チームへOctaveは合流しました。
今回、2017年9月29日に発表されたニュースを紹介します。
2. Scilab ♥ Octave
Octaveの最初の著作者であり中心的な管理者である、John W. Eaton がESIグループ内のScilabチームに合流しました。
Octaveは化学工学課程用に理論的な下支えをするソフトウェアとして最初は企画されました。
しかし1994年の最初のリリース以来(Scilabと同じリリース年!)、Matlabスクリプト(言語)に近づいてきました。
これはオープンソースへのESIグループの姿勢を改めて示しています。ESIグループ内のScilabチームの一員として、 John Eatonは引き続きOctaveの開発に深く関わっていきます。そして(Scilabと並行して) Octaveは成長を続けます。
Scilabチームは現在、オープンソースの発展を促進するためにOctaveを中心にサービスを提供することもできます。
ScilabにおけるOctaveの活用について最良の方法、特にMatlabスクリプトとの優れた互換性について、現在調査をしています。
OctaveやScilabに関するプロジェクトを議論する場合、team@scilab.ioまでお気軽にお問い合わせください。
3. おわりに
今後、ScilabとOctaveの組合せでスマホのセンサから得られるデータをPCと共有することが出来るようになるかもしれません。
これからの動向に注目です。