Post date: Jul 24, 2016 6:05:27 AM
1. 経緯
全日本製造業コマ大戦でお付き合いがあった埼玉県の事業者さんが、デザイン・フェスに出展していた時の話をFacebookで紹介していました。
その中に、デザイン要望があったスケッチ画像を掲載していたので、即座にコメント欄に三次元CADでモデリングした画像(右図の企画図)を貼り付けたところ、製作することになりました。
<企画図>
(その1)
コメント欄に貼り付けたモデリングの画像
ゴージャスな仕様で、総削りで仕上はメッキを考えていました。
2. メッセンジャーによるやり取り
お互いに一人で仕事をしている身なので、手が空いているときにでも確認してもらえればと考え、メッセンジャーでやり取りをしていました。
やり取りした中では、以下のことをおっしゃっていました。
ネジ1本が見えるペンダント・トップが欲しい。
高額な商品ではない。
量産の民生品(例えば家電品)に求められるような品質は求めない。
ケガや衣服を引っ掛けないなら、キズやカエリがあってもよい。
むしろ、製造過程で生じるものなら、それが製品のアジになる。
3. 仕様決定と納品
2015年2月に開催されたコマ大戦世界大会の会場で、お会いし打合せし、最終的な仕様を固め製品図(仕様決定)をまとめました。
当店とお付き合いのある刃金衆と相談しながら、このモデル図より製作用の2次元図面を作成し製作をお願いいたしました。年度末の繁忙期に三週間ほどで必要個数のアクセサリー部品を製作してもらい、埼玉県の事業者様へ納品させていただきました。
4. 最後に
刃金からくり屋では、刃金衆(はがねしゅう)と呼ぶ鋼(はがね)や鐵(くろがね)の加工に長けた事業者との付き合いがあります。
この仕事は、そんな刃金衆の協力で製作しております。
ご自身が納得するオリジナルの調度品が欲しいとお考えのみなさん。
気になることがあれば、刃金からくり屋のお問い合わせフォームからお願いいたします。
<企画図>
(その2)
コメント欄に貼り付けたモデリングの画像
シンプルな仕様で、ステンレス鋼の薄板を曲げて製作を考えました。
<製品図>
(仕様決定)
このモデルを図面化し製品化
材質は腐食しにくいステンレス鋼を選択。
<完成品>
(板金部品)
三次元CADのモデル図とほぼ同様の仕上がりになりました。
写真は『ねじ工房』で商品化して販売しているものです。