Post date: Jul 22, 2016 1:42:57 AM
1. 経緯
当店では、いろいろなエンジニアリング用のソフトウエアを利用して、からくり仕事をしております。
今回、ご近所の金型製造メーカーから『現物から三次元CADで読み込めるデータを作成してほしい。』とのご依頼がありました。
2. 依頼内容(概要)
製品形状については公開できませんが、樹脂成型品で白色。スラリとした提灯のような形状です。
事情を聞けば、以下の説明を受けます。
金型はあるけど製品図(デジタルデータや紙図面)がない。
三次元測定器で各点の座標は記録できても細かく点座標を測定できず、曲面形状を丁寧に作成できない。
現物を原本として三次元CADで編集できるデータを作りたい。
3. 結果
今回は、形状リバースを得意とするからくり屋の一人にお願いしてIGESデータを作成してもらいました。
また、当店でSTEP形式の三次元データを作成し、二種類のデータを併せてお客さまに納品させていただきました。
1). リバースエンジニアリング(点群データのみで構成されたSTLデータ)
2). リバースされたデータから三次元CADを使って部品形状を再設計長手方向の深い穴形状はリバースできないため、編集が必要になります。
4. 最後に
刃金からくり屋では、三次元CADソフトが商用販売された1980年代から、三次元データや関連する多様なソフトウエアを使ってきました。
三次元CADにかかわる多様な要求に対し、約30年の経験を持つからくり屋の仲間でお応えしていきます。
今回の内容詳細は明かせませんが、当店でやったリバースエンジニアリングの事例を右の欄で紹介しておきます。
ご興味や気になることがあれば、当店のお問合せフォームからお願いいたします。
3). 完成したリバース形状