名古屋ボストン美術館の構造計算 【強度、振動】

2018/03/10 22:35 に Teruhiko Hinaji が投稿
  • 名古屋ボストン美術館とは
名古屋市内でも有数の繁華街である金山。
駅前にそびえ立つ金山南ビルの中に、アメリカ ボストン美術館の姉妹館である名古屋ボストン美術館があります。


支柱が無い

外観を見ると、一風変わったデザインが目に留まります。
3~5階部分が付き出る構造となっているからです。
しかも、支柱が無いのです。




最適なフレーム設計をすれば、このような構造は可能です。
しかし、強度基準を満たすだけでは済まなかったのです。

  • 強度以外に必要な基準とは
ボストン美術館から借りている大事な展示品です。
展示品搬入時にフォークリフトを使うため、事前にフォークリフトが動くことで生じる床面の振動や、ビル全体への影響を構造シミュレーションで予測してほしいというご要望があったのです。

クライアントの設計課題は重量物を持ったフォークリフトが移動するときに生じる、振動を考慮した構造にすることでした。
また、支柱が無いビルから張り出したフロアの設計なので、慎重に進めたかったようです。

  • 強度計算プラス振動のシミュレーション
強度計算では一般的な片持ち梁の構造です。
また振動のシミュレーションも実施し、指定の重量物を搬入・搬出する際に予測される振動について結果を報告することができました。

  • 振動というパラメータ
強度計算では、要求の応力に耐えるという目的の他に、振動に対する評価も重要になる場合があります。

よく知られているものとして、橋梁の設計があります。
強風や多数の自動車往来により、橋が共振して崩壊した例もあるくらいです。
最近では、地震振動に対する強度計算も行いました。


㈱応用技術研究所 (刃金からくり屋)では、お客様のご要望だけでなく、専門家としての視点で重要なパラメータを見つけ、ご提案しております。

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